腰部コンパートメント症候群による腰痛は腰部の背中側の筋肉が加齢により衰えてくることで起こります。
腰部コンパートメント症候群は立っている状態が続くと痛みを感じるようになり、背伸びをすることで痛みは和らぐのが特徴です。
腰部コンパートメント症候群とは
腰部コンパートメント症候群は腰の背中側の筋内圧が高くなることで腰回りの血管がまわりの筋肉に押しつぶされ痛みを発生させます。
私たちの身体の中は、いくつかの筋肉や臓器を包み込む筋膜と言われる膜によって区切られていて、腰部コンパートメントは腰から背中にかけて覆っている胸腰筋膜と呼ばれる身体の中心にあるコルセットのような働きをしている場所のことを指します。
腰部コンパートメントの内圧は姿勢により変化し、寝ていたり座った姿勢では内圧は低くなり、立っている状態では内圧が高くなります。
立っている状態でも座った状態でも前傾姿勢をとると内圧は高くなります。
腰部コンパートメントの内圧が高くなると筋肉は緊張して収縮し、血管が圧迫され血液の流れが悪くなり筋肉は貧血状態になります。
血液が不足した筋肉は緊張状態になり筋肉を収縮させるといった悪循環になることで腰痛の原因になります。
筋力が十分にあれば姿勢を正しく維持できますが、加齢や疲労などで筋力が低下することで姿勢を正しく保つことができなくなり、前傾の姿勢が続くことになります。
筋内圧が高い状態が続くと腰部コンパートメント症候群が発症しやすくなります。
腰部コンパートメント症候群の特徴とチェック方法
腰部コンパートメント症候群は50代以降に初めて腰痛を感じたり、今までの腰痛に無い痛みを感じた利するのが特徴です。
立ち姿勢が長く続くと痛みを感じ伸びをすると痛みが和らぎ、腰に重いだるさを感じることもあります。
どういった症状が腰部コンパートメント症候群なのでしょうか?
腰部コンパートメント症候群のチェック方法
腰部コンパートメント症候群のチェック方法はうつ伏せで両手両足を浮かせることができるかを見ればわかります。
うつぶせになって両手を頭の上に置き、その状態で両足を少しだけ浮かせ、その状態で2分間キープできなければ腰部コンパートメント症候群の可能性があります。
- うつ伏せになり両手を頭の上にのせる
- その状態で両足を少し浮かせる
- 足を浮かせた状態をキープする
2分間キープできなければ腰部コンパートメント症候群の可能性があります
腰部コンパートメント症候群の予防と改善
腰部コンパートメント症候群は腰の背中側の筋肉の衰えが原因で姿勢が前かがみになることで起こるので、予防方法としては筋力をキープして姿勢を正しく保つようにすることです。
姿勢を保つには多裂筋と脊柱起立筋を鍛えると効果的です。
多裂筋は背骨に沿った深層部にある筋肉で身体を回旋、側屈、伸展といった動きをサポートし、ストレッチポールを使ったエクササイズが効率的です。
脊柱起立筋は背中にあるいくつかの筋肉の集まりで上半身を伸展、後屈させる働きがあり、バックエクステンションで鍛える方法が有効です。
バックエクステンションはうつ伏せで横たわり上半身と下半身を同時に反らす運動で脊柱起立筋を鍛えます。
もうすでに腰部コンパートメント症候群による痛みがある場合にはエクササイズは行わず腰部を固定し姿勢を正しく保つようにします。
姿勢を保つためにはサポーターを使用するのが有効で、サポーターを使うことで腰部を固定し姿勢を矯正することで筋内圧をさげるようにします。
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