腰痛になると必要になるサポーターやコルセットにはいろいろな種類があり、どれを使っていいのか迷っていませんか?
腰痛になったのでネットで調べてみると「サポーター」、「コルセット」、「ベルト」と同じような商品が見つかります。
「サポーター腰用」、「腰痛コルセット」、「腰痛ベルト」など呼び方もいろいろです。
「なぜこんなに種類があるのだろう?」
「見た目には同じに見える商品ですが機能や特徴に違いがあるのだろうか?」
疑問に思たので調べてみました。
サポーターとコルセット、ベルトとバンドの違いや腰痛別に使い分ける方法など紹介します。
目次
腰痛用のサポーターとコルセット、ベルトとバンドの違い
脊椎の圧迫骨折の時などに腰から背中にかけて固定するものは「コルセット」と言われていて、専門の技師が型をとり患者個人に合わせたものを作ります。
この場合は「コルセット」か「ギブス」で「サポーター」とは呼ばれません。
もともと「コルセット」は近代ヨーロッパで女性のウエストを細く見せる目的で使用した下着のようなものの一種でした。
胸部より下のウエストのラインを細く見せるために硬い布と紐を使ってきつく締めつけるようにして使っていましたが、今ではそのような目的で使う人は少なく主に医療用で使用しています。
腰痛の時に使うものに限って言うと一般的に「サポーター」と「コルセット」はほぼ同じものを指し、ドラックストアなどで腰用の「サポーター」と尋ねても「コルセット」と聞いても同じものを教えてくれます。
「ベルト」と「バンド」の違いも言い方の違いだけのことで、商品名で「ベルト」としているか「バンド」としているかだけで内容的にはおなじものです。
一般的には「サポーター」は腰から背中にかけて固定するために使用する商品名に使われることが多く、「ベルト」は骨盤を固定するために使用するものとして区別されています。
サポーター・コルセット | ベルト・バンド |
---|---|
腰から背中にかけて固定する | 骨盤を固定する |
腰から背中にかけて固定する働きのサポーター
サポーターは腰から背中にかけて広く固定するために、幅広の伸縮性のある布でできていて、固定するのは面ファスナー(マジックテープ)になっています。
締め付けることで腰の動きを抑制する効果があります。
骨盤を固定する役割は骨盤ベルト・バンド
サポーターは腰を中心に使用しますがそれとは別に骨盤を中心にサポートするタイプのものは骨盤ベルトと呼ばれています。
サポーターに比べると骨盤ベルトは細く厚みも薄い構造になっていて、骨盤を締め付けることで姿勢を正しくして動きをスムーズにする働きがあります。
腰痛の種類によって使い分ける
腰用のサポーターを使うのか骨盤ベルトを使うのかは腰痛の種類によって使い分けます。
ぎっくり腰のような症状はサポーターを使用して腰の動きを固定して痛みを抑えます。
サポーターは締め付けることで腹腔圧を高くして腰椎にかかる負担を軽減し、腰痛によっては上体をそらした時に強い痛みを感じることがあるので、後屈抑制の働きをするタイプのサポーターを使うことで腰部に最も負担がかかる後屈の動きを抑えることができます。
骨盤ベルトで骨盤を締め付けると仙骨が安定して動きがスムーズになり腰痛が軽減します。
背骨を支えているのは腰椎の土台である仙骨なので、姿勢が悪いことで腰痛を起こしているときには骨盤ベルトで骨盤を固定し仙骨を安定させることで改善が期待できます。
ぎっくり腰 | 姿勢の矯正 |
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腰痛用サポーター | 骨盤ベルト |
痛いと思ったら腰痛用サポーターを着けて安静にする
腰痛になった時にまず着けるのはサポーターになります。
ぎっくり腰などの急性の腰痛にはまずは腰全体を固定して痛みをやわらげないと日常の生活も送れなくなります。
少し症状が落ち着いてきてからは、姿勢の矯正などで骨盤ベルトを使用する場合もあります。
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