書店には沢山の腰痛に関する本が並んでいます。
「腰痛を改善してくれる本はどれだろう・・・」といくつもの本を立ち読みしてしまうことはありませんか?
腰痛の
腰痛を改善する情報は無数にあり何が正しくて何が怪しいのか分からない状況では正しく腰痛を改善することはできません。
自身の腰痛を改善する最適な判断をするために知っておくべき最低限の情報を紹介します。
腰痛とは
腰痛とは病気の名前ではなく腰の痛みや違和感・不快感といった症状の総称です。
腰は背中の下部からお尻までの間の部分を指していて、そこに痛みや違和感・不快感を感じたらそれが腰痛です。
背骨は脊柱と言って首から骨盤まで積み重なった椎骨といった骨の集まりで出来ています。
脊柱は上から頚椎、胸椎、腰椎と積み重なり骨盤を構成している仙骨とつながります。
腰椎や周りの筋肉、神経の炎症などの問題がおきることで腰痛になります。
腰痛をおこす原因はとてもたくさんあり原因が一つではないこともあります。
腰痛の種類
腰痛に関してまず最初に知っておくべきことは原因が明確でない腰痛の割合の方が多いということです。
腰痛の種類には原因が明確である腰痛と原因が明確ではない腰痛があります。
腰痛の期間についても突然痛みがおこる急性と長い間症状がある慢性があります。
特異的腰痛と非特異的腰痛
腰痛には原因が明確である特異的腰痛と原因が明確ではない非特異的腰痛があります。
腰痛全体の割合では特異的腰痛は約15%で非特異的腰痛は約85%です。
圧倒的に原因が明確でない腰痛の方が多いということを知っておかなければなりません。
これは腰痛で病院に診察に行き診察してもらっても原因が分からないことの方が圧倒的に多いということです。
このことを理解していないと原因が分かるまであれこれ病院を回るようなことになってしまいます。
診察を受けたら医師の指導に従いしばらく治療を続け、それでも効果が見られないのであれば症状を詳しく伝えて他に要因がないのか相談します。
例えば整形外科で診察を受けているのであれば内科的な原因の有無などを相談することも必要です。
腰痛全体の約15%である特異的腰痛の内訳は腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症が約4~5%づつあり、高齢者の方に多い圧迫骨折による腰痛が約4%、内臓疾患である尿路結石や解離性大動脈瘤による腰痛が約1%、細菌による背骨の感染でおこる腰痛やガンの転移による腰痛が約1%です。
特異的腰痛 | 腰椎椎間板ヘルニア | 4~5% |
---|---|---|
腰部脊柱管狭窄症 | 4~5% | |
圧迫骨折 | 4% | |
内臓疾患 | 1% | |
細菌・ガン | 1% | |
非特異的腰痛 | 85% |
腰痛には命の危険がある重篤なものが約1%含まれているので決して自己判断せずに専門医に相談して治療にあたるようにします。
急性腰痛と慢性腰痛
原因による区分とは別に腰痛の症状がある期間で区分すると急性腰痛と慢性腰痛に分けることができます。
ぎっくり腰は突然激しい痛みがおこる腰痛なので急性腰痛です。
急性腰痛は発症から4週間未満の腰痛を指します。
その後も腰痛の症状が続き3カ月をすぎると慢性腰痛と言われるようになります。
急性腰痛の時はとにかく安静にすることです。
ぎっくり腰などをストレッチなどで解消しようとすると悪化することがあるので、痛みが激しいときは動かさずに安静にするようにしましょう。
慢性腰痛を改善するには生活習慣を見直すことが必要になります。
体重の増加によるスタイルの変化で姿勢がわるくなり腰痛になったのであればダイエットして体重を減らすことが腰痛を改善することになります。
運動不足で筋力が弱くなっているのであれば筋力を上げるトレーニングが必要になります。
筋力がもどれば姿勢も正しく保つことができるようになり腰への負担が減少します。
このように急性腰痛と慢性腰痛では改善するために行うことが異なります。
急性腰痛では安静を心がけ、慢性腰痛では生活習慣を見直すことで腰痛を改善します。
自身の腰痛の原因を知って改善方法を判断する
自身の腰痛の原因が何なのかを理解することで改善方法や予防方法を正しく判断することができます。
的外れの腰痛改善をしないように腰痛の原因を知ることが大切で、その時に重要なのは「分からなければ必ず医師に相談する」ということです。
間違った自己判断は腰痛の悪化を招きます。
治療中に分からないことがあればその都度医師に聞くことを習慣づけるように、難しい専門用語などでも分からないと伝えれば丁寧に説明してくれます。
治療に専念するためにも分からないことは医師に相談する習慣を身につけましょう。