腰痛になると変えたくなるものの中に寝具があります。
特にマットレスには気をつかい、腰痛に良いものを探し求めてしまいます。
マットレスは腰痛に直接影響するものなので買い替える時にはどのマットレスにするか慎重になります。
腰痛の原因は腰回りの筋肉に負担がかかり柔軟性を失うことです。
腰痛の時には睡眠時に腰に負担がかからないマットレスを選びます。
マットレスには柔らかく包み込むような感覚の低反発マットレスと通気性がよくほどよい硬さがある高反発マットレスがあります。
腰痛には前かがみになると痛みがでるものと腰を反らした時に痛むものがあり、それぞれの腰痛の症状によって相性の良いマットレスがあります。
マットレスを選ぶときのポイントとを腰痛の症状に合わせたマットレスの選び方を紹介します。
目次
低反発マットレスの特徴
低反発マットレスは寝心地がよく包み込みような感覚が特徴です。
低反発マットレスは「柔らかいだけのマットレス」とイメージしてしまいますが実際は少し違い、適度な反発力もあるマットレスです。
腰痛の時に使う低反発マットレスのメリットとデメリットを紹介します。
低反発マットレスのメリット
低反発マットレスが腰痛に良いと言われる理由は体圧を吸収して身体の負担を軽減し、身体を包み込むような感覚で寝心地がよく、適度な沈み込みで無理のない睡眠姿勢を保つことができるといった点です。
- 体圧を吸収する
- 快適な寝心地
- 無理のない睡眠姿勢を保つ
仰向けで寝たときは肩や腰に体圧が集中して血管を圧迫し、血行が悪くなることで痛みやコリを感じるようになります。
低反発マットレスは体圧を吸収するので血行不良になりにくく、痛みやコリを感じにくくなります。
包み込むような柔らかさは低反発マットレスの大きな特徴で、寝心地がよいと睡眠の質は上がり身体のメンテナンス効果が高まります。
横向きで寝たときに適度な沈み込みで背骨が歪まず無理のない睡眠姿勢をとることができます。
低反発マットレスのデメリット
低反発マットレスで腰痛が悪化する要因は寝返りが打ちづらくなる点です。
一晩の睡眠で30~40回程度寝返りを打つのが普通だとされています。
低反発マットレスは身体を包み込むような寝心地になるため寝返りが打ちづらくなります。
また、低反発マットレスは体圧が吸収されるので同じ姿勢でも身体が痛みを感じるまでの時間が長くなり、
その結果寝返りを打つ回数が少なくなります。
楽な姿勢だとしても寝返りを打たなければ筋肉が緊張して硬くなります。
寝返りは筋肉の緊張をほぐすために重要なことで、寝返りが少なくなると腰痛の原因になります。
低反発マットレスはその寝心地の良さがメリットでもありデメリットでもあります。
高反発マットレスの特徴
高反発マットレスは硬めのマットレスでアスリートに人気があります。
アスリートは身体を大切にしていて、特に睡眠に対して気をつかいます。
高反発マットレスのメリットは寝返りをサポートする反発力と通気性です。
高反発マットレスのメリット
寝心地が良いマットレスは柔らかくフカフカのものが一番ですが、腰痛にとっては柔らかいマットレスが一番ではありません。
高反発マットレスは適度な硬さで寝返りをサポートし体圧を分散します。
また通気性が良い商品が多く快適な睡眠状態になります。
- 寝返りが打ちやすい
- 体圧を分散する
- 通気性が良い
高反発マットレスは身体が沈まないので寝返りが打ちやすく、適度な反発力が寝返りをサポートするので少ない力で行えます。
腰痛を予防するには睡眠時の寝返りが重要で、寝返りを打つことで筋肉を柔軟に保ちます。
硬いだけのマットレスでは仰向けで寝たときに頭、肩、腰、脚で自分の体重を支えることになるので寝心地はとても悪く、身体も痛くなります。
高反発マットレスは硬いだけではなく体圧をバランスよく分散して負担を軽減します。
高反発マットレスは身体に密着している個所が少ないので通気性が良く快適な睡眠状態になります。
通気性が良いとカビやダニの予防にもなり衛生的です。
高反発マットレスのデメリット
高反発マットレスのデメリットは他のマットレスと比べ価格が高い点です。
格安の高反発マットレスは耐久性が大変悪くすぐにへたってしまいます。
きちんとした商品は高めの価格設定になっています。
高反発マットレスはどうしても寝心地が悪い印象になります。
今までの寝具との比較になると高反発マットレスに変えた当初は硬いので寝心地が悪く感じます。
腰痛別マットレスの選び方
低反発マットレスと高反発マットレスの違いを理解すると自分の腰痛に合うのがどちらか見えてきます。
腰痛の状態によってどちらのマットレスがよいか判断します。
脊柱管狭窄症・分離症・ぎっくり腰の方には低反発マットレス
低反発マットレスは腰を反らすことで痛みが出るタイプの腰痛におすすめです。
脊柱管狭窄症や分離症の方やぎっくり腰の方には睡眠姿勢のときに身体に負担がかからず寝心地が良いので寝返りを打つ回数を少なくできます。
寝返りを打つたびに痛みで目が覚めるような腰痛の方には無理のない睡眠姿勢をとれる低反発マットレスが良いでしょう。
腰椎椎間板ヘルニア・慢性の腰痛・寝起きに腰が痛む方には高反発マットレス
高反発マットレスは前かがみになると痛みが出る腰痛の方におすすめです。
慢性の腰痛の方、寝起きに腰が痛む方は寝返りが打てなくて筋肉が固まることで腰痛になっているのかもしれません。
そのような方は高反発マットレスをおすすめします。
高反発マットレスはスムーズな寝返りをサポートします。
腰椎椎間板ヘルニアは腰を伸ばした状態が楽なので硬めの高反発マットレスがよいでしょう。
高反発マットレスは沈み込みが少ないので腰が伸びた状態になり、体圧を分散するので腰に負担がかかりません。
低反発 マットレス |
脊柱管狭窄症・分離症・ぎっくり腰 |
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高反発 マットレス |
腰椎椎間板ヘルニア・慢性の腰痛・寝起きに腰が痛む方 |
マットレスを選ぶ時に最も重要なこと
性能や特徴から腰痛のタイプによっておすすめのマットレスを紹介しました。
しかし最も重要なことは事前にマットレスを試してみることです。睡眠は健康な生活を送るうえでとても重要です。
マットレスは使い心地を自分自身で確かめた上で購入することをおすすめします。