和服や草履・下駄などを履いた時に歩きやすい「和式歩行」を知っていますか?
腰痛の時には和式歩行で歩くと痛みを感じにくく、衝撃や負担が少ないのでおすすめの歩き方です。
歩くだけで痛い腰痛は安静にすることが大切で、決して無理をして歩いてはいけません。動けるようなたったら痛くないように歩き、筋肉を柔軟にします。
痛くない歩き方は普段とは違う歩き方で、日本人古来の歩き方である和式歩行です。
腰に負担の少ない和式歩行はすり足で歩き、腰への衝撃が少ないので腰痛向きの歩き方です。
歩いて痛い腰痛のときは動かずに安静にする
一番肝心なことは痛い時には動かないことです。歩くだけで痛い腰痛の時はとにかく安静にします。少し運動をして体をほぐしたいと思うかもしれませんが痛いときは歩くのもダメです。安静にします。
歩くだけで痛いのはかかとから着地することで腰への衝撃が大きく、腰回りの筋肉に痛みを感じるためです。
痛いときに無理をしてはいけません。おとなしく安静にしておくことです。
少し痛みが和らいでから歩き始めます。腰痛にいい歩き方があるので紹介します。
普段の歩き方である洋式歩行と腰痛にいい和式歩行の違い
歩く時に前に進む力を作り出すのには、足のつま先で後ろに蹴りだすことで前に進む動作と片脚を前に出すことで前に進む動作の2種類の動作があります。
この2種類の歩き方は洋式歩行と和式歩行に分けられ、後方に蹴りだすのが洋式歩行で片脚を前に出すのが和式歩行です。
洋式歩行の特徴
洋式歩行は足のつま先で後ろに蹴りだすことで前に進みます。歩幅が大きく、かかとからの着地になり、両手を大きく振り身体をねじりながら両脚の振り子運動で歩く歩き方です。
現代の日本人はおおよそこの歩き方をしています。今は洋服を着て靴を履いているので洋式歩行が一般的で歩きやすい歩き方です。
洋式歩行の特徴は後ろに蹴りだすことで前に進み、両脚を振り子のように運動させ、大きく手を振りながら身体をねじりながら歩きます。
全身を使って腰をひねる洋式歩行は腰痛の時には痛みを感じる歩き方です。かかとからの着地で腰に衝撃が伝わりやすく腰を捻りながら歩くからです。
- つま先で後ろに蹴りだす
- 踵から着地する
- 腰を捻る
- 大きく手を振る
和式歩行の特徴
和式歩行は片脚を前に出すことで進みます。前に出した脚はすり足で腰を落として歩き、洋式歩行のように手を振らず、腰を捻ることもありません。
前に出した脚に体重が徐々にかかるので膝が曲がり腰が低くなり歩幅は小さいのが特徴です。洋式歩行に比べると歩行スピードは遅くなります。和式歩行で早く歩くときには歩幅を大きくするのではなく歩数の回転を速くします。
和服や草履・下駄などを履いた時に歩きやすい歩き方で、今でも和装の時などでは自然にこのような歩き方になります。剣道では上達するために和式歩行の歩き方であるすり足を練習します。
和式歩行の特徴はすり足で歩く歩き方で、腰を落として膝を伸ばし切らずに歩幅を小さくする歩き方です。
和式歩行は腰痛の時に痛みを感じにくい歩き方で、すり足で足の裏全体で力を受け止めるので腰に負担がかからないからです。
- 片脚を前に出す
- すり足で腰を落として歩く
- 腰を捻らない、手を振らない
- 歩行スピードは遅い
- 腰に負担が少ない
腰痛改善にはウォーキングで腰を鍛える
痛みがなくなり腰痛が改善されたら予防のためにウォーキングで身体を鍛えましょう。ウォーキングは有酸素運動なので、適度な有酸素運動は自律神経を安定させて痛みへの不安を和らげます。
加齢による腰痛の原因は筋力の低下よる筋肉疲労の蓄積にあります。ウォーキングで筋力を上げましょう。ダイエット効果もあるので体重の減少による腰への負担の軽減も期待できます。
ウォーキングは洋式歩行で行います。痛みがあるときは和式歩行が有効でしたが予防のためのウォーキングでは洋式歩行が効果的です。
洋式歩行は足の爪先で後ろに蹴りだすときに筋力を使います。歩幅をいつもより大きくすれば効果は上がります。歩幅を大きくし、腕を大きく振り身体をねじることで腰回りをよく使う歩き方になります。
この時に注意しなければいけないのが着地の瞬間です。大きく力強く歩くことで着地にはかかとに大きな衝撃が加わります。膝や腰の衝撃を和らげるのはクッション性のいい専用のシューズを履くことです。