腰痛と姿勢にはとても深い関係性があります。
身体を支えているのは背骨は自重を支えるために前後に弯曲した自然なS字カーブになっています。
S字カーブが乱れると首や肩、腰などに負担がかかっている状態になます。
腰の負担が大きくなると腰痛になります。
良い姿勢とは身体に負担がかからない姿勢です。
良い姿勢を保ち腰痛を改善するための情報を紹介します。
目次
背骨のS字カーブが自重を支える
背骨は専門的には脊柱と言われ24個の椎骨で身体を支えています。
頭を支える首の部分は頚椎と言われ7個の椎骨からなり、胸の部分は胸椎で12個、腰の部分は腰椎で5個の椎骨で出来ていてそれぞれの椎骨の間には椎間板でつながっています。
脊柱は全体で前後に弯曲した自然なS字カーブになっています。
頚椎は前方にカーブし胸椎は後方にカーブし腰椎では再び前方にカーブする形状で力を分散して身体を支えています。
このためS字カーブが崩れると姿勢が悪くなり腰痛の原因になります。
身体に負担がかかる姿勢
姿勢により身体にかかる負担は変わります。
腰への負担が大きいのは座った状態で前傾になる姿勢です。
自然に立っている状態での腰への負担を100とすると座るだけで140に増えます。立った状態で前傾姿勢になると150になり座った状態での前傾姿勢では185になり立っている状態の倍近い負担になります。
現代の生活では椅子に座って作業することが多くなっています。
デスクワークをする時、学校で授業を受けている時、テーブルで食事をする時、リビングでソファーで寛ぐ時などほとんどが座った状態です。
この生活環境が腰痛を多くしている原因です。
座って前かがみになるような大きな負担がかかった状態を長く続けると姿勢が悪くなります。
これは自己防衛本能で身体を楽な状態にするために、大きな負担から身体を守る体勢をとるため姿勢が悪くなるのです。
一旦姿勢が悪くなるとその姿勢が楽になります。
前かがみにならなくてもいい状況でも前かがみの姿勢になり腰に大きな負担がかかるようになります。
これが姿勢が悪いと腰痛になる理由です。
姿勢を正しく保つためのポイント
身体の負担が少ない姿勢が良い姿勢です。
良い姿勢を保つためにはS字カーブに注意することで、そのためには良い姿勢を知ることが必要です。
立っている時の姿勢のチェックポイント
立っている時の正しい姿勢を確認します。
立っている時の正しい姿勢のチェックポイントは壁に背中を付けて立った時に壁と腰のすき間に手が入れば正しい姿勢です。
すき間に手が入らなければ背中が丸まっている猫背になっています。
逆にすき間が多すぎる時は身体を反らしている反り腰になっています。
どちらも腰痛になる姿勢なので正しい姿勢になるようにします。
立つ姿勢のポイントはあごを引いて背すじを伸ばし軽く胸を張ることです。
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立ち姿勢のチェックポイント
- あごを引く
- 背すじを伸ばす
- 胸を軽く張る
あくまで自然なS字カーブを意識して立つようにします。
大きく胸を張ったり、極端にあごを引いたりしては逆に姿勢が悪くなるので注意します。
座っている時の姿勢のチェックポイント
座っている時の姿勢を確認します。
座っている時の正しい姿勢のチェックポイントは足の裏を床につけて深めに腰掛けて骨盤を背もたれにつけることです。
座る椅子の高さは座ったときに股関節よりひざが高くなるようにします。
椅子の高さを変えられないのであれば踏み台などを用意して高さを調節します。
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座り姿勢のチェックポイント
- 足の裏全体を床につけるく
- 深めに座る
- 背もたれに骨盤をつける
足の裏をしっかり床面につける理由は腹圧を上げることです。
床に足の裏をつけることで踏ん張りやすくなりお腹に力が入り腹圧が上がります。
腹圧が上がると腰を固定することができ負担が減ります。
姿勢を良くしてS字カーブを保つために必要な事
姿勢が悪くなると腰痛になる理由を説明しました。
姿勢を悪くしているのは生活習慣なので、腰痛の改善には生活習慣を見直すことが必要です。
良い姿勢を保つことも生活習慣のひとつです。
座ったり立ったりした時にS字カーブを意識して正しい状態にあるかイメージするだけ姿勢を正しく保つことができます。